SEOの内部の対策として、クローラーが巡回しやすいサイト設計にするGoogleのクローラー対策をしておくことが重要です。
XMLサイトマップを作成してサーチコンソールから送信したとしても、GoogleのクローラーがWEBサイト内を巡回しにくい構造になっていては正しい情報を収集してもらえません。
この記事では、Googleのクローラーの仕組みを理解して巡回しやすいサイト構造にするクローラーの対策を解説していきます。
SEO内部対策のステップ
サイトマップとは|XMLサイトマップを送信する6つのメリット
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<クリックできる目次>
Googleのクローラーとは?
クローラーとはGoogleの検索ロボットのことです。
検索エンジンであるGoogleがあなたのWEBサイトの情報を収集して、その内容を理解した上でアルゴリズムに基づいた検索結果のランキング表示をするわけですね。
ということは、GoogleのクローラーにあなたのWEBサイトの中身を適切に知ってもらった上でサイトの構築をしていかなければ良いWEBサイト作りはできないということになります。
簡単に言ってしまいますと、Googleのクローラー対策とは「Googleのロボットに分かりやすいWEBサイトの構成にする」ということです。
Googleのクローラー対策の重要性
キーワードの選定やコンテンツの構造などがSEOの要素として取り上げられることも多いのですが、それはあくまでも内部施策をキチンと施してある状態でのことです。
Googleのクローラーが巡回してWEBサイトの正しい情報を収集してもらうためには前提としてクローラー対策が大切です。
XMLサイトマップを送信してGoogleのクローラーを呼び込んだ後、クローラーが巡回しやすいようにしてあげるということですが、そのためにはどのようなクローラーの対策をすれば良いのかを解説していきます。
Googleのクローラーは、記事から記事へとリンクを辿って移動しながら情報を収集していきます。
ここが最大のポイントですね。
Googleのクローラー対策(SEO基本編)
Googleのクローラーが巡回しやすいサイト設計にするための最低限の条件は次のものです。
クローラーが巡回しやすいサイト設計にする
GoogleのクローラーがWEBサイトにたどり着いてからは、内部リンクを巡回してそのWEBサイトの情報を収集します。
より内部リンクを辿りやすくするためには基本的なクローラの内部対策を先にしておくことが重要です。
URL構造をシンプルにする
ユーザーにもGoogleのクローラーにも分かりやすいURL構造にすることが望ましいです。
「何について書かれているコンテンツなのか」が分かるURLにすることです。
例えば、
https://sample.com/1268
このようなURLでは、ユーザーもGoogleのクローラーも何について書かれているのかが分かりません。
英語でシンプルなURLにしたほうが良いでしょう。
分かりやすいと言えば、「日本語URL」もありますが、これはSNSでシェアされたり、LINEなどのツールで送られるなどの時に、とても長いURLに変換されてしまいますのでやめたほうが良いでしょう。
また、Googleは、URLで文字間を区切る時には「_」(アンダーバー)ではなく「-」(ハイフン)を推奨していますので、クローラーが認識しやすいように「-」(ハイフン)で区切りましょう。
ちなみに「_」(アンダーバー)は1つの繋がった単語として認識されてしまいます。
例えば、
(ハイフンの場合)crawler-patrol→「クローラー 巡回」
(アンダーバーの場合)crawler_patrol→「クローラー巡回」
このような認識になると言われています。
カテゴリー設計をする
トップページの下に全てのコンテンツが羅列されているようなWEBサイトがSEOに不利な理由は次のものです。
- 内部リンクが行き渡らない
- 専門性がまとまらない
このような理由になります。
カテゴリーが設定されていて、関連するコンテンツの集合体がカテゴリーになっていれば専門性が高まります。
そして、トップページからカテゴリーへのリンクが張られ、カテゴリーから各関連コンテンツへのリンクも張られている状態になりますので、内部リンクが行き渡る構造にできます。
1つのカテゴリーでまとめ切るのが難しい場合は、親カテゴリーの下に子カテゴリーをつけることで、より専門性を高めることができるでしょう。
コンテンツを作成する前に「カテゴリーの設計」をすることがGoogleのクローラー対策として大切です。
内部リンクの漏れが無いようにする
前述のように、GoogleのクローラーはあなたのWEBサイトの中をリンクを辿って移動しながら情報を収集していきます。
ですので、あなたのサイト内の記事から記事、カテゴリーなど漏れの無いように内部リンクを張り巡らせることは重要だと言えます。
内部リンクの張られていない記事があれば、Googleのクローラーはその記事に到達できませんので、検索結果に正しい情報は反映されません。
とは言え、なんでもかんでも内部リンクを張れば良いわけでもなく、Googleのクローラーに伝えたい要素想像して張ることが必要です。
- 同じカテゴリーの記事を内部リンクする
- 類似の記事を内部リンクする
- 関係の無い内容の記事を内部リンクしない
このように考えていくことです。
2クリック階層にする
Googleは、ユーザーが全てのコンテンツにトップページから「2クリック」で辿り着けるのサイト構造が望ましいとしています。
トップページ→カテゴリー(1クリック)→各コンテンツ(2クリック)
で辿り着けるサイト構造ということですね。
何クリックもしなければ辿り着けないようなコンテンツがあることは、Googleのクローラーが巡回しにくくなりますのでSEOとしてマイナス要素になります。
親カテゴリーの下に子カテゴリーを付けた場合には3クリックとなってしまうと思われる方も多いのですが、
この場合、
親カテゴリー→子カテゴリー→各コンテンツ
となっても3クリックにならない方法として「トップページにナビゲーションメニュー」を作ることが挙げられます。
ナビゲーションメニューで使いやすいサイトにする
カテゴリーを「親」と「子」に分けて、より専門性の高いコンテンツを作成していくのですが、2クリック階層にするにはトップページにナビゲーションメニューを表示して「親」と「子」の全てのカテゴリーに1クリックで辿り着けるようにしておけば良いのです。
- グローバルナビゲーション(サイト上部のメニュー)
- スマホメニュー(スマホで開けるメニュー)
- パンくずリスト
このようなナビゲーションメニューを表示されていれば、ユーザーは全てのコンテンツに2クリックで辿り着ける条件は満たしていますし、Googleのクローラーも情報を認識しやすいサイト設計になっていますので有効なクローラー対策と言えるでしょう。
パンくずリストを表示しておく
パンくずリストとはこのようなものです。
GoogleのクローラーがWEBサイトの階層を認識するためには「パンくずリスト」を表示しておくことが大切です。
パンくずリストで階層を認識しやすければ快癒率が上がり、より正しい情報を収集してもらえます。
そして、パンくずリストはユーザーもどのカテゴリー階層にいるのかを理解できますので必ず表示しておいたほうが良いのですね。
パンくずリストは、ワードプレスであれば、お使いのテーマの設定で表示と非表示を切り替えられると思いますが必ず表示しておきましょう。
パンくずリストは、ユーザーが見やすくするためのものだけでなく、Googleのクローラー対策としても有効になります。
内部リンクのアンカーテキスト
今どきは誰でも知っている基本的なことかもしれませんが、内部リンクを貼る言葉を「アンカーテキスト」にします。
アンカーテキストは、関係のない言葉にしないで「リンク先のタイトル」を書いたほうが良いと言えます。
URLをそのまま貼り付けたりしてもGoogleのクローラーも認識しにくくなります。
アンカーテキストを、
URL先のタイトル
URL先で狙っているキーワード
などにしておくことで、Googleのクローラーに対して「この先のページの内容」を伝えることになり、有効なクローラー対策となります。
各コンテンツからトップページへの内部リンク
トップページから2クリックで辿り着けるサイト設計にするわけですが、各コンテンツからもトップページへすぐに戻れるようにしておくことも大切です。
この場合は、WEBサイトの全てのコンテンツに「TOPへ戻る」「HOMEへ戻る」などのボタンを表示しておくと良いでしょう。
特にホームページなどでは、トップページを検索上位に上げていきたいと考えている人が多いと思います。
この場合、全てのページに「TOPへ戻る」「HOMEへ戻る」のようなボタンでリンクが貼ってあることで、Googleのクローラーに「このページは重要ですよ」と伝えるクローラー対策になるのです。
Googleのクローラー対策の上級編
Googleのクローラーが、あなたのサイトに訪れる要素は次の2つしかありません。
サーチコンソールからサイトマップやURL検査を送信した時
外部からのリンクを辿ってくる
つまり、外部からのリンクが無ければ自動的には辿り着けないのです。
外部リンク(被リンク)をつけていくことでGoogleのクローラーがあなたのWEBサイトに来れるようにしておくことで情報収集の頻度が上がり、正確にランキングされることになります。
被リンクについては、様々な要素がありますので他の記事で紹介しています。
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noindex・nofollowの設定
Googleのクローラー対策として、明らかに低品質なコンテンツをクローラーの巡回から除外しておく設定も有効です。
例えば、アクセスページや簡単なプロフィールページなど、もしくは文字数の少ない画像だけのページなども該当しますが、評価が低くなるであろうコンテンツはあらかじめ「noindex・nofollow」の設定にしておくクローラー対策をしておきましょう。
URLの正規化
実はあなたのWEBサイトには1つのコンテンツに対して複数のURLが存在しています。
「wwwあり・なし」「/html」などですね。
これらを1つに統合しておくこともGoogleのクローラーに認識してもらうための重要な対策です。
URL正規化についてはこの記事で簡単な設定方法を紹介しています。
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リンク切れやリンクの変更
Googleのクローラーは内部リンクや外部リンクによってサイト内を循環しますので、リンク切れを起こしていたらその先には進めませんのでリンク切れはチェックして修正する対策をしておきましょう。
そして、忘れやすいのはカテゴリー変更などをした場合に起こる「URLの変更」です。
カテゴリーの変更をした場合、その下のカテゴリーのURLは全て変わりますので、全ての内部リンクは変更しておかないといけません。
基本的にはURL正規化や301リダイレクトなどの設定で対応できますが、できれば内部リンクをチェックして正しいURLに変更することを忘れないようにするクローラー向けの対策はしておきましょう。
robots.txtの設定
robots.txtとは、Googleのクローラーの巡回を制限するものです。
WEBサイトの構造がシンプルなうちは良いのですが、カテゴリーや記事数が多くなり複雑になってくると、クローラーに巡回してほしくない箇所が出てきます。
robots.txtは簡単に設定できるプラグインがありますので次の記事で詳しく解説しています。
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Googleのクローラーを呼びこむための対策
最後に、GoogleのクローラーをあなたのWEBサイトに呼び込むための対策として、サーチコンソールからXMLサイトマップとURL検査を送信することをやっていきましょう。
XMLサイトマップを送信することによって、クローラーが巡回に来て情報を収集します、そしてあなたのサイト構造にミスがあったりエラーがある場合には、サーチコンソールで知らせてくれるのです。
1つ1つ解決しておくことでGoogleのクローラーが今後、巡回しやすい構造にする対策が打てるのです。
サイトマップの送信については次の記事で読めます。
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Googleのクローラー対策のまとめ
この記事では、Googleのクローラー対策として、クローラーが巡回しやすい状態にしておくための内部施策について基本的なことを解説してきました。
WEBサイトの中で、クローラーに漏れなく情報を正しく収集してもらえるサイト設計にしておきましょう。
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